株の相続はどうすればよい?遺産分割の流れや注意点について解説
株式を相続する場合、他の財産とは異なる特別な手続きや評価が必要です。この記事では、株式の遺産分割の流...
相続が発生した際、遺産の中に株式などの有価証券が含まれている場合、その分割方法に頭を悩ませる方も多いでしょう。株式は時価が変動する資産であり、その特性を踏まえて遺産分割協議書を作成する必要があります。他の資産と異なり、細かな注意が必要です。
この記事では、株式を遺産分割協議書に記載する際のポイントや具体的な書き方、そして名義変更の流れについて解説します。この記事を読むことで、株式の分割方法について理解を深め、適切な手続きを進めるための参考にしていただけるでしょう。また、株式の遺産分割に関して不安がある方は、専門家への相談を検討するきっかけにしていただければと思います。
それでは、具体的なポイントについて見ていきましょう。
この記事のライター
菊地 正志
江戸川葛西相続法律事務所の代表弁護士。第一東京弁護士会所属。株式や不動産の遺産分割や相続トラブルを得意とする。全弁護士の1%以下しかいない弁護士、税理士、会計士準会員の「トリプルライセンス」を保有している。小学生の頃に水球を始め、そこで培ったタフな交渉力が強み。明治大学法学部卒業・明治大学法科大学院卒業。
目次
株式や投資信託、国債などの有価証券は、現金や不動産とは異なる扱いが必要です。それぞれの資産を特定し、正確に記載することが重要です。
株式を遺産分割協議書に記載する際には、どの会社の株式であるかを正確に特定する必要があります。具体的には、会社名、株式の種類、証券コード、株数などを記載します。
投資信託の場合、ファンド名、投資信託会社名、証券コード、口数を記載します。
国債の場合、発行元(日本政府)、国債の種類(例えば10年国債)、発行番号、額面金額などを記載します。
まとめ
株式、投資信託、国債等の有価証券は、詳細な情報を記載することで、後のトラブルを防ぎます。
特定する情報には、会社名、証券コード、株数、ファンド名、発行番号などが含まれます。
株式を遺産分割する場合、株数や配分方法を明確に記載します。また、株式の時価が変動することを考慮し、具体的な分割方法を定めることが大切です。例えば、「A株式会社の普通株式100株を相続人Aに、50株を相続人Bに」といった記載が必要です。
まとめ
株式の分割方法を明確に記載し、誤解を避けるための具体例を示します。
遺産分割協議書がまとまった後は、株式の名義変更を速やかに行う必要があります。名義変更には、証券会社や株式の発行会社に必要書類を提出する必要があります。具体的には、遺産分割協議書、戸籍謄本、相続人全員の同意書などが必要です。
まとめ
株式の名義変更手続きは、早めに行うことが望ましいです。
必要書類を事前に確認し、スムーズな手続きを心がけましょう。
株式の遺産分割協議書の作成には、正確な情報の記載と慎重な分割方法の検討が求められます。また、名義変更手続きを迅速に行うことも重要です。遺産分割協議書の作成や名義変更に不安がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。