株の相続はどうすればよい?遺産分割の流れや注意点について解説
株式を相続する場合、他の財産とは異なる特別な手続きや評価が必要です。この記事では、株式の遺産分割の流...
遺産分割協議を進める中で、話し合いがなかなかまとまらないというケースは珍しくありません。各相続人の意見や立場が異なるため、合意に至るのが難しい場合もあります。この記事では、遺産分割協議がまとまらない場合、どのような方法をとることができるかご紹介します。
この記事のライター
菊地 正志
江戸川葛西相続法律事務所の代表弁護士。第一東京弁護士会所属。株式や不動産の遺産分割や相続トラブルを得意とする。全弁護士の1%以下しかいない弁護士、税理士、会計士準会員の「トリプルライセンス」を保有している。小学生の頃に水球を始め、そこで培ったタフな交渉力が強み。明治大学法学部卒業・明治大学法科大学院卒業。
目次
遺産分割協議がまとまらない理由はさまざまです。例えば、相続人間でのコミュニケーション不足や、財産の評価に関する意見の相違、過去の家族間のトラブルが原因で感情的な対立が生じることもあります。特に、相続財産が不動産や事業資産などの評価が難しいものの場合、分配方法を巡って意見が対立しやすいです。
まとめ
相続人同士の感情的な対立
財産の評価に関する意見の違い
過去の家族トラブルが影響するケース
協議が行き詰まった際に最も重要なのは、感情に流されず、冷静に対応することです。このような状況では、第三者である弁護士に仲介を依頼することで、客観的かつ専門的な視点から解決の糸口を見つけることができます。
弁護士は、法的知識を駆使して、相続人全員が納得できる形での協議を進める手助けをします。また、感情的になりがちな場面でも、弁護士が間に入ることで冷静な話し合いが可能となります。
まとめ
弁護士が入ることで冷静な話し合いが可能になる
法的な視点から公平な協議を進められる
感情的な対立を避けられる
協議がどうしてもまとまらない場合は、調停や審判という法的手段に移行することが考えられます。これらの手続きは、家庭裁判所で行われ、最終的には裁判官が判断を下すこととなります。
まずは家庭裁判所に調停の申立てを行います。この段階では、調停委員が双方の意見を聞きながら、中立的な立場で話し合いを進めます。
調停委員は、双方の主張や事情を理解しつつ、合意に向けてのアドバイスを行います。調停が成立すれば、それが法的な効力を持つ合意書となります。
調停で合意に至らなかった場合、遺産分割審判へと進みます。この場合、裁判官が最終的な判断を行い、法的な決定が下されます。
審判の過程では、証拠調べや当事者の審問が行われ、事実関係が明らかにされます。この段階で、弁護士のサポートが非常に重要となります。
審判の結果に不服がある場合は、即時抗告を行うことが可能です。しかし、抗告が認められるかどうかはケースバイケースです。
まとめ
調停が成立しない場合、遺産分割審判へ進む
裁判官が最終的な判断を下す
抗告も可能だが、慎重な対応が求められる
遺産分割協議がまとまらない場合、感情的な対立を避けるためにも弁護士に相談することが重要です。弁護士の専門知識と経験を活かすことで、協議が円滑に進み、最終的には公平な結果を得ることができます。
まとめ
遺産分割協議がまとまらない原因を理解する
弁護士に仲介を依頼することで冷静な協議が可能になる
調停や審判を活用する際には弁護士のサポートが重要